MFT(口腔筋機能療法)で得られる効果とは?メリット・デメリットも
こんにちは。台東区根岸、JR「鶯谷」駅南口より徒歩3分、日比谷線「入谷」駅2番出口より徒歩3分にある歯医者「うぐいす歯科クリニック」です。

MFT(口腔筋機能療法)という言葉を耳にしたことはあっても、実際にどのような効果があるのか詳しく知っている方は少ないかもしれません。MFTは、舌や唇、頬などの筋肉の使い方を改善することで、口腔内の機能を正常に整える治療法です。
矯正治療と併用されることが多いですが、発音や嚥下、口呼吸の改善など、幅広い効果が期待できるのが特徴です。特に、子どもの成長期においては、将来的な歯並びや噛み合わせに大きな影響を与えることもあります。
今回は、MFTで得られる効果やメリット・デメリットについて詳しく解説します。
MFT(口腔筋機能療法)とは

MFT(口腔筋機能療法)とは、口腔周囲の筋肉、特に舌や唇、頬の動きや位置を正しく整えるためのトレーニングを行う治療です。矯正治療と組み合わせて行われることも多く、口腔内のバランスを整えて歯並びや噛み合わせの安定を目指します。
この療法は、見た目を整えるだけではなく、発音や嚥下、呼吸といった口の基本的な働きを改善することにも役立ちます。
どのような場合にMFTが行われる?
MFTは、舌の癖や口呼吸、飲み込み方の問題、発音のしにくさなど、口の周りの筋肉に関するさまざまな問題に対して行われます。
特に多いのが、舌の位置が常に低くなっている舌低位や、舌で前歯を押すような癖(舌突出癖)です。こうした癖は歯並びや噛み合わせに悪影響を及ぼすことがあり、MFTによって正しい舌の動きや位置を身につければ改善が期待できます。
また、矯正治療中や治療後に行うことで、治療の効果を長持ちさせやすくなるといった利点もあります。
MFTで得られる効果

MFTを継続的に行うことで、口腔周囲の筋肉のバランスが整い、さまざまな効果が期待できます。ここでは、その代表的な効果を項目ごとに分けて説明します。
舌の位置の改善
舌の位置は、口腔機能と歯並びに密接に関係しています。本来、舌は何もしていないときには上あごに軽く触れている状態が理想とされています。
しかし、舌が下に落ちた位置にあると、歯や顎の発育に悪影響を与えることがあります。MFTでは、舌を適切な位置におさめるためのトレーニングを行い、正しい舌の使い方が自然に身につくようにします。これによって、歯並びやかみ合わせのバランスを保ちやすくなります。
呼吸の改善
MFTを行うと、口呼吸の習慣を鼻呼吸へと切り替える働きも期待できます。慢性的な口呼吸は虫歯や歯周病、いびき、睡眠の質の低下など、さまざまな健康問題を引き起こす原因となります。
口が常に開いている状態を見直し、舌や口唇の正しい使い方を覚えることで、自然と鼻呼吸がしやすくなります。これによって、全身の健康や集中力の向上にもつながるとされており、特に成長期の子どもにとっては重要な習慣改善となります。
発音の改善
舌や唇の動きは、発音の正しさに大きく関わっています。たとえば、舌がうまく持ち上がらなかったり、前に出すぎたりすると、サ行やタ行などの発音が不明瞭になることがあります。MFTでは、こうした舌や唇の動きを細かくトレーニングし、正しい発音ができるよう働きかけていきます。
特にお子さんの発音に不安がある場合、早い段階でMFTを取り入れることで、自然な発音を身につける助けになります。
食事の仕方の改善
MFTでは、食べ物を上手に噛めない、噛むときに音が鳴る、飲み込むときに舌が前に出るなどの誤った癖を改善していきます。たとえば、食べ物を片側だけで噛む癖があると、あごの動きや筋肉のバランスが崩れ、顔の左右差や歯並びの乱れにつながることがあります。
MFTでは、両側の歯をバランスよく使ってしっかり噛む習慣を身につけるためのトレーニングを行い、舌や唇、あごの正しい動きを学びます。
MFTのメリット

MFTには、見た目だけでなく健康面にも多くのメリットがあります。
鼻呼吸を促せる
MFTでは舌や唇、のどの筋肉をバランスよく鍛えるため、口呼吸ではなく鼻呼吸ができるようになります。口を開けて呼吸する癖があると、口の中が乾燥して、虫歯や歯周病のリスクが高まります。また、口呼吸は、いびきや睡眠の質の低下、免疫力の低下などにもつながると考えられています。
MFTでは、こうしたリスクを減らし、正しい呼吸ができるようサポートしていくことが可能です。
矯正治療の効果が安定しやすくなる
矯正治療が終わったあとに歯が元の位置へ戻る現象を、後戻りと呼びます。その後戻りの大きな原因となるのが、舌や唇の使い方や、口周りの筋肉の癖です。せっかく矯正で綺麗な歯並びになっても、筋肉の悪い使い方が変わっていなければ、歯に再び不自然な力がかかり、元の位置に戻ってしまうことがあるのです。
MFTでは、こうした筋肉の使い方を治療の段階から改善して歯にかかる力のバランスを正常に整えるため、治療後も歯並びが安定しやすくなるというメリットがあります。矯正装置を外したあとのリテーナー(保定装置)だけでは補えない部分を、MFTがサポートしてくれるため、より長期的に美しい口元を維持することが可能になります。
美しい歯並びをできるだけ長くキープしたい方にとって、非常に心強い取り組みといえるでしょう。
全身の健康にも良い影響を与える
正しい呼吸や咀嚼・嚥下ができるようになることは、口腔内だけでなく全身の健康にもつながります。MFTによって口腔周囲筋が正常に働くようになると、鼻呼吸が促され、睡眠の質が向上したり、免疫機能がサポートされたりするといわれています。
特に、子どもの成長期においては、正しい食べる力や呼吸の習慣を身につけることが、集中力や学習面にもよい影響を与えると考えられています。また、嚥下機能が改善されることで、誤嚥リスクの低減や消化機能の向上も期待できます。
MFTのデメリット

MFTには多くのメリットがあるものの、注意すべき点やデメリットも存在します。ここでは、代表的なデメリットをご紹介していきます。
継続しないと効果が出にくい
MFTは、1回や2回のトレーニングで大きな変化が現れるものではなく、毎日コツコツと続けることで少しずつ効果が見えてくるタイプの療法です。トレーニングを途中でやめてしまったり、毎日の取り組みが不規則になったりすると、期待していた効果が十分に得られない可能性があります。
すべてのケースに有効とは限らない
MFTはさまざまな口腔機能の改善に役立つ療法ですが、すべての症例に有効というわけではありません。たとえば、重度の骨格的な問題や先天的な形態異常がある場合、筋機能だけを整えても根本的な改善にはつながりにくいことがあります。
このような場合には、外科的治療や他の矯正的アプローチとの併用が必要になることもあります。
モチベーションの維持が必要
MFTは毎日コツコツとトレーニングを続ける必要があり、途中でやめてしまうと十分な効果が得られなくなります。そのため、本人のやる気や、保護者・ご家族のサポートがとても重要になります。
特に子どもの場合は、飽きて続かなくなることもあるので、楽しく続けられる工夫を考えることも大切でしょう。
MFTの進め方

MFTは、患者さま一人ひとりの状態に合わせて段階的に進められます。以下に、一般的な流れをご紹介します。
初回カウンセリング
MFTの最初のステップは、丁寧なカウンセリングです。ここでは、患者さまや保護者の方としっかり対話を行い、日常生活での癖やお悩み、これまでの治療歴などを確認します。
また、舌の動きや口の開き方、発音の状態などを簡単に観察し、必要に応じて記録を取ります。
トレーニングのスタート
治療計画に基づき、実際にトレーニングを開始します。最初の数回は通院しながら正しいトレーニング方法を指導し、しっかり行えているかどうかを確認します。舌の位置や唇の使い方、呼吸の仕方など、基本的な内容から段階的に取り組みます。
定期的なチェックと指導
トレーニングを始めたあとは、その効果を確認しながら進めることが重要です。歯科医院では、定期的な通院を通じて口の動かし方や筋肉の使い方が正しくできているかをチェックします。
必要に応じて新たなトレーニングを追加したり、やり方を見直すこともあります。こうしたサポートを受けることで、正しい動きがしっかりと身につきやすくなります。
まとめ

MFT(口腔筋機能療法)は、舌や唇、頬といった口腔周囲の筋肉の使い方を正しく整えることで、歯並びや噛み合わせ、呼吸や発音、食べ方にまで良い影響をもたらす療法です。矯正治療と組み合わせることで後戻りを防ぎ、治療の効果をより安定させる役割も果たします。
MFT(口腔筋機能療法)を検討されている方は、台東区根岸、JR「鶯谷」駅南口より徒歩3分、日比谷線「入谷」駅2番出口より徒歩3分にある歯医者「うぐいす歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は「歯を大切にするお手伝い」をモットーに、通いやすい・安心できる環境を提供できるよう努めています。虫歯・歯周病治療だけでなく、予防歯科や小児歯科、矯正治療、インプラント治療など、さまざまな診療にあたっています。
当院のホームページはこちら、お電話でのご予約・お問い合わせも受け付けています。矯正無料相談会も実施しておりますので、ぜひご覧ください。

この記事の監修者
丸山 敏史
経歴
- 昭和医科大学 卒業(2007年・第100回国家試験合格)
- 昭和医科大学大学院 博士課程修了(補綴科所属・1年目は研修医として勤務)
- 都内医療法人の分院長として勤務
- 西糀谷歯科 勤務(4年間)
- うぐいす歯科クリニック 開業(2014年)
所属機関
- 日本インプラント学会
- 日本補綴歯科学会
- シン中心位 専門医取得
- プレオルソ(小児矯正)導入医
