斜めに生えた親知らずは抜いたほうがよい?リスクや抜歯の流れ
こんにちは。台東区根岸、JR「鶯谷」駅南口より徒歩3分、日比谷線「入谷」駅2番出口より徒歩3分にある歯医者「うぐいす歯科クリニック」です。

親知らずが斜めに生えていると歯科医院で指摘されて「このまま放置しても大丈夫?」「痛みがなくても抜いたほうがよい?」と疑問に思う方もいるでしょう。
親知らずは必ずしもまっすぐ生えるわけではなく、隣の歯に向かって斜めに生えたり、歯ぐきの中に埋まったままになったりすることがあります。斜めに生えた親知らずは、現在痛みがなくても、将来的に虫歯や歯ぐきの炎症などのトラブルにつながる可能性があります。
一方で、斜めに生えているからといって、必ず抜歯が必要になるわけではありません。では、親知らずが斜めに生えるのはなぜなのでしょうか。また、どのような場合に抜歯を検討するのでしょうか。
この記事では、親知らずが斜めに生える原因や放置するリスク、抜歯の必要性、抜く流れ、抜歯後の注意点について詳しく解説します。
親知らずとは

親知らずとは、永久歯の一番奥に生える歯のことで、正式には第三大臼歯と呼ばれます。上下左右に1本ずつ、合計4本生えることがありますが、生まれつき親知らずがない方や、4本すべてが生えない方もいます。
親知らずは、一般的に10代後半から20代にかけて生えてきます。
ただし、生える時期には個人差があり、歯ぐきや顎の骨の中に埋まったまま出てこないこともあります。また、親知らずは必ずしもまっすぐ生えるとは限りません。斜めや横向きに生えたり、歯の一部だけが歯ぐきから出たりする場合もあります。
親知らずが斜めに生えていると、隣の歯との間に汚れがたまりやすく、虫歯や歯ぐきの炎症につながることがあります。
ただし、親知らずは必ず抜かなければならない歯ではありません。生え方や周囲の歯の状態などを確認したうえで、抜歯が必要かどうかを判断します。
親知らずが斜めに生える原因

親知らずが斜めに生える主な原因は、顎の奥に歯が生えるための十分なスペースがないことです。親知らずは、ほかの永久歯が生えそろったあとに出てくる歯です。そのため、顎の奥に十分なスペースがないと、まっすぐ生えることができず、隣の歯に向かって斜めに生える場合があります。
また、親知らずが顎の骨の中で作られるときの位置や向きも関係しています。もともと歯が斜めに傾いた状態で作られていると、そのまま斜めに生えたり、骨の中に埋まったままになったりすることがあります。
親知らずの生え方には個人差があり、同じ人でも上下左右で向きが異なる場合があります。
なお、親知らずが歯ぐきの中に埋まっている場合は、見た目だけでは生えている向きがわかりません。そのため、歯科医院ではレントゲン撮影を行い、親知らずの位置や向きを確認します。
斜めに生えた親知らずを放置するリスク

斜めに生えている親知らずを放置すると、さまざまな問題やトラブルを引き起こす可能性があります。以下に、主なリスクを解説していきます。
虫歯になるリスクが高まる
斜めに生えた親知らずは、歯ブラシが届きにくく、磨き残しによって虫歯のリスクが高まることがあります。
特に、親知らずが手前の歯に向かって傾いていると、隣の奥歯との間に食べかすや歯垢(プラーク)がたまりやすくなります。歯垢には虫歯の原因となる細菌が含まれており、磨き残しが続くと虫歯につながります。
また、親知らずだけでなく、手前の健康な奥歯まで虫歯になる場合があります。奥歯の裏側に虫歯ができると治療が難しく、進行すると神経の治療や抜歯が必要になることもあります。虫歯は痛みがなくても進行する場合があるため、定期的に歯科医院で確認してもらいましょう。
歯周病になる可能性が高まる
斜めに生えた親知らずの周囲は、歯垢(プラーク)がたまりやすく、歯ぐきに炎症が起こることがあります。
特に、親知らずの一部が歯ぐきに覆われていると、細菌が増えて智歯周囲炎と呼ばれる炎症が起こる場合があります。歯ぐきの腫れや痛みが主な症状で、悪化すると口を開けにくくなることもあります。
また、親知らずの周囲で歯周病が進行すると、隣の奥歯を支える骨にも影響が及ぶ可能性があります。歯ぐきの腫れや痛みを繰り返す場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。
斜めに生えた親知らずは抜いたほうがよい?

斜めに生えた親知らずは、必ずしも抜歯が必要なわけではありません。虫歯や歯ぐきの炎症、隣の歯への影響などを確認して判断します。例えば、親知らずの周囲で腫れや痛みを繰り返している場合や、隣の歯に虫歯や歯根吸収が起きている場合は、抜歯を検討します。
一方、斜めに生えていても、周囲に問題がなければ、定期的に状態を確認しながら経過を見ることもあります。
ただし、抜歯には出血や腫れ、痛みなどのリスクも伴います。特に下の親知らずは、歯の根が神経に近い場合があり、抜歯後に下唇や顎の周囲にしびれが残る可能性もあるため、注意が必要です。
親知らずを抜くかどうかは、現在の状態だけでなく、抜歯に伴うリスクも踏まえて歯科医師と相談して決めましょう。
斜めに生えた親知らずを抜く流れ

ここでは、斜めに生えた親知らずを抜く一般的な流れをご紹介します。
診察
まず、親知らずに痛みや腫れがないか、過去に歯ぐきが腫れたことはないかなどを確認します。あわせて、持病や服用中の薬についても聞き取りを行います。
特に、血液を固まりにくくする薬を服用している場合は、抜歯時の出血に注意が必要なため、歯科医師に伝えてください。薬は自己判断で中止しないことが大切です。
口の中の診察では、親知らずの生え方や虫歯の有無、歯ぐきの状態などを調べます。
レントゲン・CT撮影による診断
親知らずの向きや歯の根の形、周囲の骨との位置関係を確認するため、レントゲン撮影を行います。特に下の親知らずは、歯の根が神経の通り道に近い場合があるため、位置関係を詳しく調べることが大切です。
レントゲンだけでは十分に確認できない場合は、CT撮影を行うこともあります。CTでは歯や顎の骨を立体的に確認でき、神経との位置関係をより詳しく把握できます。
局所麻酔
抜歯の前に局所麻酔を行い、処置する部分の痛みを感じにくくします。麻酔が十分に効いていることを確認してから、抜歯を始めます。
麻酔が効いていても、歯を動かす際に押されるような感覚や振動が伝わることはあります。処置中に痛みを感じた場合は、我慢せず歯科医師に伝えてください。必要に応じて麻酔を追加します。
歯の分割と抜歯
斜めに生えた親知らずは、そのままでは抜きにくい場合があります。
歯ぐきや顎の骨に埋まっている場合は、必要に応じて歯ぐきを切開し、周囲の骨を一部削ります。その後、歯をいくつかに分けて取り出すことがあります。歯を小さく分割することで、周囲の骨や隣の歯への負担を抑えることができます。
縫合と止血
親知らずを抜いたあとは、必要に応じて傷口を洗浄し、糸で縫って傷口を閉じることがあります。その後、ガーゼをしっかり噛んで圧迫し、出血を抑えるのが一般的です。
抜歯した部分にできる血の塊は血餅と呼ばれ、傷口を保護する役割があります。傷が治るために大切なものなので、強いうがいなどで取り除かないよう注意しましょう。
術後の説明と経過観察
抜歯後は、出血や腫れ、痛みが出たときの対処方法を説明します。必要に応じて痛み止めや抗菌薬を処方することもあります。
また、歯ぐきを縫った場合は、糸の種類や傷口の状態に応じて後日抜糸を行います。経過観察では、傷口が順調に治っているか、感染が起きていないかなどを確認します。
痛みが次第に強くなる、出血が止まらない、発熱や強い腫れがある場合は、予定の診察日を待たずに歯科医院へ連絡してください。
親知らずを抜いたあとの注意点

親知らずを抜いたあとは、傷口の治りを妨げないように過ごすことが大切です。ここでは、抜歯後に気をつけたい点について解説します。
抜歯した部分を舌や指で触らない
抜歯した部分が気になっても、舌や指で触らないようにしましょう。
抜歯後の傷口には、血餅と呼ばれる血の塊ができ、傷口を保護します。舌や指で刺激すると、この血の塊が外れて再び出血することもあります。また、指で触れると傷口に細菌が入り込むおそれもあるため、違和感があってもできるだけ触らずに過ごすことが大切です。
抜歯当日は激しい運動や飲酒を控える
抜歯当日は、激しい運動や飲酒を避け、できるだけ安静に過ごしましょう。運動や飲酒によって血流が増えると、傷口から再び出血するおそれがあります。また、長時間の入浴やサウナなど、体が温まる行動も控えてください。
強いうがいを避ける
抜歯後は、傷口を守るために強いうがいを控えましょう。何度も勢いよく口をすすぐと、傷口にできた血の塊が外れるおそれがあります。
血の塊が失われて骨が露出すると、ドライソケットと呼ばれる状態になり、抜歯から数日後に強い痛みが出ることもあります。特に抜歯当日は、何度もうがいをしないよう注意が必要です。
食事は刺激の少ないやわらかいものを選ぶ
抜歯後は、傷口に負担をかけないよう、やわらかく刺激の少ない食事を心がけましょう。麻酔が効いている間は、頬や舌を誤って噛むおそれがあるため、感覚が戻ってから食事をとってください。食事には、おかゆや豆腐、やわらかく煮たうどんなどが食べやすいでしょう。
一方、辛い料理や熱いもの、硬い食べ物は傷口を刺激するため、しばらく控えることが大切です。また、食事の際はできるだけ抜歯した部分を避け、反対側の歯で噛むようにしてください。
処方された薬を指示どおりに服用する
抜歯後に薬を処方した場合は、決められた飲み方や量を守って服用してください。痛み止めは指示された間隔や回数を守り、自己判断で量を増やさないことが大切です。また、抗菌薬が処方された場合も、指示された期間や回数を守って飲みましょう。
まとめ

親知らずが斜めに生える原因には、顎の奥に十分なスペースがないことや、歯が作られるときの位置や向きなどが関係しています。斜めに生えた親知らずは歯磨きが難しく、虫歯や歯ぐきの炎症につながる場合があるため、注意が必要です。
ただし、斜めに生えているからといって、必ず抜歯が必要になるわけではありません。歯科医院では、レントゲンなどで親知らずの位置や周囲の状態を確認し、抜歯するかどうかを判断します。
抜歯後は、傷口を触らない、強いうがいを避ける、処方された薬を正しく服用するなど、注意事項を守ることが大切です。
親知らずが斜めに生えている方は、痛みがなくても一度歯科医院で状態を確認し、今後の対応について相談してみてください。
親知らずを抜くべきかお悩みの方は、台東区根岸、JR「鶯谷」駅南口より徒歩3分、日比谷線「入谷」駅2番出口より徒歩3分にある歯医者「うぐいす歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は「歯を大切にするお手伝い」をモットーに、通いやすい・安心できる環境を提供できるよう努めています。虫歯・歯周病治療だけでなく、予防歯科や小児歯科、矯正治療、インプラント治療など、さまざまな診療にあたっています。
当院のホームページはこちら、お電話でのご予約・お問い合わせも受け付けています。矯正無料相談会も実施しておりますので、ぜひご覧ください。

この記事の監修者
丸山 敏史
経歴
- 昭和医科大学 卒業(2007年・第100回国家試験合格)
- 昭和医科大学大学院 博士課程修了(補綴科所属・1年目は研修医として勤務)
- 都内医療法人の分院長として勤務
- 西糀谷歯科 勤務(4年間)
- うぐいす歯科クリニック 開業(2014年)
所属機関
- 日本インプラント学会
- 日本補綴歯科学会
- シン中心位 専門医取得
- プレオルソ(小児矯正)導入医
